中小企業支援

2017年7月24日 月曜日

中小企業と従業員不正

 従業員不正をいかに防ぐかは、会社経営における一つのテーマです。

 昨今は不正や犯罪に対する厳罰化の流れがあり、確かに厳罰化には一定の抑止力はありますが、起こしてしまったものを罰することばかりに注力してしまっては、本質を見誤ってしまうおそれがあります。
 会社において一番主眼を置かなければならないことは、従業員不正を起こさせないことです。起きてしまった不正を罰することに気を取られても、意味はありません。従業員不正を起こさせない。この本質から目を逸らしてはなりません。

 従業員不正が起きてしまった場合、不正を起こした従業員の人生は台無しになってしまいます。また会社としても、有能な従業員を解雇せざるを得なくなってしまいます。職場の空気は悪くなります。その従業員が関係したお客様にも迷惑が掛かります。従業員不正は、不正を起こした従業員だけでなく、周囲の人々も皆不幸にしてしまいます。

 このような従業員不正を起こさせないためには、従業員不正を引き起こす誘因を極力取り除いていくことが大切です。
 人間は弱い生き物です。たとえどんな善良な人間であっても、精神的に疲れていた場合などに机の上に野ざらしで現金が置かれていたりしましたら、無意識に現金をポケットに入れてしまうということもあるかもしれません。このようなことは誰にでも起こりえ得ます。
 これは「机の上に野ざらしで現金を置く」という不正を引き起こす誘因があったから起きてしまった事故であり、机の上に野ざらしで現金が置かれていなければ従業員は不正を犯さずに済んだかもしれません。従いまして、従業員不正を引き起こす誘因をいかに取り除いていくかが、最も重要になってきます。

 従業員不正を引き起こす誘因を取り除くための対応としましては、現金・預金関係を例にとると、既に以下のような対応・枠組みづくりをされていらっしゃる会社様もいらっしゃるかもしれません。

  
  ① 現金・預金の出納担当者と会計記帳の担当者を分ける。

  ② 従業員に前渡しする仮払経費等は、実際に使う当日まで渡さない。

  ③ 従業員からの経費伝票や、現金・預金の入出金取引には日頃から目を通し、適宜従業員に内容を確認する。

 
 一方で、内部統制が完備された上場会社はともかくとして、人手不足に悩む中小企業様では、こうした対応に十分な人員や労力を割くのは困難な場合もあります。
 従業員不正の誘因を取り除く枠組みづくりに何が正解といったものはありませんし、とりわけ中小企業様の場合は、会社の規模や実情に応じたまさにオーダーメイドでの対応が求められる分野になります。

 従業員不正を防ぐ枠組み自体をつくられていない会社様の場合、我々会計事務所はそうした枠組みの構築からお手伝いすることができます。
 また、人手不足に悩まされている会社様や、より強固な従業員不正を引き起こす誘因を取り除く枠組みをつくられたい会社様の場合、我々のような外部の会計事務所の人間が会社様の各種伝票や入出金取引に目を通すということを通じて、従業員不正を発見するだけではなく、従業員不正を起こそうという動機を削ぐという点から会社様に貢献することができます。

 従業員不正を引き起こす誘因を取り除く枠組みづくりにお悩みの会社様がいらっしゃいましたら、是非一度T&Aコンサルティングにご相談下さい。
 よい良い会社を、一緒につくっていきましょう。



投稿者 税理士法人T&Aコンサルティング

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