活動ブログ

2013年1月 9日 水曜日

会計と税務の違い

1 会計と税務の違い

 会計と税務は考え方に共通点はありますが、両者には目的の差による違いがあります。


2 会計の考え方

 会計上の利益は、一般に公正妥当と認められる会計処理の基準に従って計算されます。株主に対して経営成績や財政状態を報告し、剰余金の分配額を算出することを目的としています。

 収益-費用=利益 となります。


3 税務の考え方

 税務における利益は、税務上の利益を正しく計算することにより、適正に課税することを目的としています。

 益金-損金=所得 となります。


4 仕訳の違い

 収益≒益金
 費用≒損金

 というのは有名ですが、仕訳にも違いがあります。
 例えば、簿価20万円の資産を、時価100万円で譲渡したとしましょう。

 会計上の仕訳
 現金100万円 / 資産20万円
 現金100万円 / 譲渡益80万円 →収益

 税務上の仕訳
 現金100万円 / 売上100万円 →益金
 原価 20万円 / 資産 20万円
    ↓
    損金

 税務上では、所得の計算の基礎となる益金損金を明確に把握するため、常に総額で認識する必要があるのです。
 一方、会計上では、営業活動である棚卸資産の販売については総額で認識するのですが、営業活動以外から生じた収益費用については、厳密に把握する必要がなく、差額のみを計上しているためです。

投稿者 税理士法人T&Aコンサルティング