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2012年6月 6日 水曜日

【やさしい経営課題整理法】 外部比較で自院の財務体質をみる(1)

自院の財務体質の良否を評価しようとする際、自院のみの数値から判断できる部分もありますが、外部と比較することで自院の財務体質をより鮮明に把握することができます。

(1)短期的な支払能力をみる

バランスのとれた安定した経営が行なわれているかどうか、病医院を取りまく経営環境が変化しても耐えうる力がどれ位あるのかをみるものです。
病医院の財政状態の良否、支払能力の程度を見る指標です。








① 流動比率
  イ) 概要
  短期(1年以内)に回収される流動資産と、短期に返済義務を負う流動負債の比較から今後1年以内の資金繰りの状況を分析する指標です。これが100%未満ですと、流動資産をもって流動負債を返済するのに支障をきたす危険性が増し、将来の資金繰りを悪化させることにつながります。したがって、流動比率は最低でも100%を超えていることが支払能力の観点から必要となります。実際には、ある程度の余裕が求められ、120~150%程度は必要となります。
   
ロ) 改善のポイント
  流動比率が下がっている場合、短期的な支払能力が低下していると判断できます。この点は財務分析をする際の起点として、まず点検する必要があります。流動比率の改善策には、次のようなものがあります。






流動比率が上がっている場合、通常、支払能力が向上しているので、比率自体に対する改善提案は必要ありません。しかし、流動比率が高くても、もう一歩踏み込んだ分析が必要な場合もあります。





さらに補完する指標として売上債権回転率(期間)を計算し、過去に比べて回転率が低下していないか、期間が延びていないかを検討することも有効です。








② 当座比率
  イ) 概要
  流動資産の中でも比較的短期に回収される現金預金、医業未収金、有価証券等を当座資産といい、これと流動負債の割合を示した指標です。当座の支払能力を分析するための指標です。当座比率は100%を超えることが望ましいとされており、これが低いと当座の支払能力に欠け、当面の資金繰りに苦しむことになります。なお、流動比率と当座比率に乖離があれば在庫が過剰となっている場合が考えられます。





ロ) 改善のポイント
  流動比率と概ね同じ傾向を示す場合、特に改善の必要はありません。逆に流動比率と大きく異なる場合は、棚卸資産に何らかの異常があると判断されるので、改善が必要です。





資産(不良在庫など)が膨れ上がっていることになります。不良在庫については、棚卸資産回転率(期間)を計算し、過去に比べて回転率が低下していないか、期間が長期化していないかを検討します。







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投稿者 税理士法人T&Aコンサルティング